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病院のブログ

当院の乳がん診療を紹介します!


 当センターは、北多摩地区の乳がん診療の中核を担う目的で2004年10月に第二診療部乳腺科として発足し、2006年4月に乳腺センターとして独立しました。2005年1月に「日本乳癌学会認定施設」、2012年4月以降は肺がん・大腸がんと共に「東京都乳がん診療連携協力病院」に指定されています。開設以来約2000例の乳がん手術を行ってきました(2024年10月現在)。現在は3名の常勤医で年間120~140件の手術を行っています。

 当センターの特徴は、乳がん治療において患者さんにQOL(生活の質)の高い医療を提供することを目標に、以下の3つを最重要項目と考え、診療に取り組んでいます。

 整容性の高い美しい乳房を残す手術の提供ということで、「内視鏡補助下乳房温存手術(VABCS=Video-Assisted Breast Conserving Surgery)」および「皮下乳腺全切除後同時乳房再建手術」を行っています。VABCSは本邦のパイオニアであり、現在まで500例を越える手術を行ってきました(2024年10月現在)。

 乳がん術後の患側上肢のむくみや運動制限をなくすため、「センチネルリンパ節生検(SNB)」と自費診療による「リンパ浮腫外来」に取り組んでおります。SNBは保険収載前の2006年7月から倫理委員会の承認を得て開始し、現在まで約1500例行ってきました(2024年10月現在)。

 地域に根ざしたきめ細かいケアを目指す取り組みとして、院内においては「チーム医療」、院外においては「医療連携」の確立を目指してきました。乳がんの治療は10年以上に及ぶことも多く、登録医の先生方とのさらなる連携体制の強化に取り組んでいます。

 当センター主催の市民公開講座は、2006年11月に第一回を開催してから、情報発信の場として年1回開催しており、また、乳がん患者の会「秋桜の会」が2007年9月に発足し、活発な情報交換の場として活動しています。

 このように、当センターは単に乳がんの治療(身体的ケア)を行えばよいということだけではなく、精神的ケアを含めたトータルな乳がん治療を目指して、日々の診療に取り組んでいます。

乳腺センター長 武田 泰隆

 
乳腺外科
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