診療情報管理部
患者さんへ
病院では、患者さんが診察を受けると、医師や看護師などが患者さんの事を記入している《カルテ》をはじめ、検査した結果など様々な情報が発生しています。
『診療情報管理部』では、このように発生した情報を、内容ごとに「診療録管理室」「診療情報管理室」「がん登録室」がそれぞれ担当して管理・利用しています。
「診療録管理室」では、診療情報管理士等が入院の診療記録つまり《カルテ》を管理しています。病院(医師)は法律で患者さんの《カルテ》を5年間保管する義務を負っています。当院の入院記録の保存期間は原則10年間ですが、希少な症例などは開院(1947年 当時は結核研究所臨床部)当時のものも大事な資料として保管しています。イメージとしては《カルテ》の図書館のようなものです。
「診療情報管理室」は、診療情報管理士が院内外へデータ提供を行っています。ここで作成した情報は医師をはじめ病院スタッフの知識の向上や技術の発展の勉強に役立てられています。また、病院経営に関わる資料作成もしています。
「がん登録室」では、2011年1月よりがん登録士が「がん登録等の推進に関する法律」に基づき、がん症例の情報を集め、登録しています。登録したデータは「院内がん登録」や「全国がん登録」等に提出しています。この情報は、地域や国ががん対策を行うための大切な資料となり、今後のがん診療の質の向上やがん患者さんやそのご家族の支援に役立てられます。詳しくはトップページの「当院のがん登録」をご参照下さい。
以上のように『診療情報管理部』では、多くの個人情報を扱いますが、取り扱いに際しては、「個人情報の保護に関する法律」「複十字病院における利用者個人情報取り扱い方針」を遵守し、細心の注意を払っています。患者さんの診療以外で利用された情報では個人が特定されることはありません。
医療機関の皆様へ
病院では毎日の診療に伴い、診療記録・看護記録はもとより、各種検査データ、診療報酬に関連した医療事務データ等の膨大なデータが発生しています。
『診療情報管理部』では、それらのデータを保管・分析することにより、医学・看護研究への各種データ提供のみならず、新たな医療技術の発展・疾病構造や医療行政の方向性の変化に対応した経営陣の合理的な意思決定の補助となる資料作成も業務としています。
『診療情報管理部』は、「診療情報管理室」「診療録管理室」「がん登録室」から成ります。
「診療情報管理室」、「診療録管理室」では、二名の診療情報管理士と事務スタッフが、
- Mega-Oak ・DWH(各種オーダー・各種検査データ・医事情報)
- IBARSおよびPC-KAGRA(医事情報)
- MEDI-TARGET(医事情報)
- Medi-Bank(退院患者サマリ情報)
- EMITAS-H(医事情報)
等の各種データベースを駆使し、データ分析の上、例示の業務も行います。
- 責任者会議用経営指標、院長会議への情報提供。
- 委員会、ワーキンググループへの情報提供。
- 医師等からの症例照会。学会等への報告時に必要な症例件数などの算出。
その一方で、当院開院(1947年 当時は結核研究所臨床部)以来の入院カルテ、画像フィルムの管理、貸出も行っております(保存期間は原則10年、希少症例等のみ保存期間延長)。
「がん登録室」では、二名のがん登録士が「がん登録等の推進に関する法律」に基づき、 当院で診断もしくは治療された全てのがん症例の情報を収集・登録・分析しております。当院ではこれらの登録を2011年1月より開始し、院内がん登録や全国がん登録等に提出しています。提供された情報は、地域や国のがん対策の基礎資料となり、がん診療の質の向上やがん患者さんやそのご家族の支援に役立てられます。
『診療情報管理部』は、多くの個人情報を扱いますが、これらの個人情報の取り扱いに際しては、「個人情報の保護に関する法律」「複十字病院における利用者個人情報取り扱い方針」を遵守し、細心の注意を払っています。集計結果について個人が特定されることはありません。