当院における宗教上の理由による輸血拒否に対する方針について
当院では、以下の基本方針に則り、宗教上の理由による輸血拒否について対応いたします。
基本方針
- 全ての手術や出血する可能性のある検査および治療では輸血を伴う可能性があることから、患者さんおよびご家族に対し、輸血治療についてできる限り十分な説明を行い、輸血の同意が得られるよう最大限努力いたします。
- 輸血の同意が得られず、絶対的無輸血での処置を希望される場合は、当院における治療は困難です。
- 当院は相対的無輸血治療を基本方針とし、輸血治療を行わないことで生命に切迫した危険性がある場合には、救命のため、同意が得られない場合でも輸血をおこないます。
- 絶対的無輸血を誓約する免責証明書等に署名・捺印はいたしません。
※絶対的無輸血:患者さんの意志を尊重し、たとえいかなる事態になっても輸血をしないという立場・考え方。
※相対的無輸血:患者さんの意志を尊重して可能な限り無輸血治療に努力するが、「輸血以外に救命手段がない」事態に至った時には輸血をするという立場・考え方。
2022年2月 複十字病院 院長